
緒方 大介 |代表取締役
1976年、長崎県生まれ。
青山学院大学中退後、早稲田大学専門学校(現早稲田大学 芸術学校)卒。
建築設計事務所、不動産会社、地域工務店を経て、2014年に株式会社リフレムを設立。
資産家、地主向けの不動産運用、相続対策コンサルティングのほか、建築から不動産、金
融まで、幅広い知識と経験を活かし、新築一棟マンションプロデュース事業や、低稼働・低収益不動産の再生事業を手掛ける。不動産関連セミナー講師としての実績多数。著書に『損する土地活用 得する資産活用』『建てずに儲ける土地活用』(クロスメディア・パブリッシング)、『地主のための相続対策(共著)』(幻冬舎)がある。
私の原点は、大学時代に東京の大きな本屋で建築の本に出会い、その世界に深く魅了されたことです。多くの人々が関わり合いながら一つの建築を生み出す面白さに強く惹きつけられ、「アイデアひとつで、こんなに面白い建物ができるのか」と静かに感動したのを覚えています。それから20代の間は、とにかく設計の現場に身を置き、朝から晩まで図面を引き、現場へ足を運ぶ日々を送っていました。
ただ、現場で実務を重ね、そろそろ独立も視野に入り始めた頃、ある「構造的な違和感」を抱くようになったんです。地方から出てきた私から見ると、東京は土地が非常に高いため、家は「建てるもの」というよりも、多くの人にとって「購入するもの」でした。だからこそ、その購入に直接関わる不動産業のあり方が極めて重要なのだと実感したのです。
どれだけ設計で工夫を凝らしても、前段階にある不動産会社の「事業企画」や「土地の捉え方」に無理があれば、結果として本当に良い建物は立ち上がりません。建築のデザインやポテンシャルを活かすも殺すも、実はその川上にある「不動産の企画力」なのだと気づかされたことが、私のキャリアにおける大きな転機でした。

はい。転職した不動産会社時代にご縁があった地場の工務店へ転職し、注文住宅や建売住宅を手がけることになりました。しかし、入社当時から業績が厳しく、東日本大震災のあった2011年に会社が倒産してしまったんです。その後、倒産した会社の社長と再起をかけて共に事業を立ち上げたものの、なかなか軌道に乗らず……最終的に自分一人で独立せざるを得なくなりました。決してスマートでかっこいい起業ではありませんでしたが、これが私の創業のリアルです。
起業当初は生き残るために手当たり次第あらゆる仕事を受けましたが、その中で意外にもニーズが高かったのが「賃貸住宅を建てるための土地探し」でした。相続対策でお困りの地主様をはじめ、不動産投資家の方々からたくさんのご依頼をいただき、泥臭く土地を探し回る日々が続きました。
一見すると地味な作業ですが、この時の地道な土地探しの実績と信頼の積み重ねが、現在のリフレムの強みである「開発プロデュース」や「自社開発プロジェクト」の原点となっています。
住宅業界の歴史を振り返ると、大きくいくつかのフェーズがあったと考えています。
戦後の高度経済成長期は、とにかく多くの住宅を確保する必要があったため、画一的な企画型住宅が大量に供給されました。キッチンやバス、トイレといった設備が目覚ましく進化し、安全面や衛生面を満たす時代です。その後は「デザイン」の時代です。「デザイナーズ住宅」という言葉に代表されるように、人々が快適でおしゃれな暮らしを求めるようになり、住宅メーカーのデザイン性や建材の見た目・性能も格段に向上しました。結果として、業界全体で美しい住宅が増えたと感じます。
では、これからの時代はどうかというと、一人ひとりの「多様な価値観や選択肢」に応える時代だと確信しています。
単なる利便性や均一的な機能だけでなく、「自分なりのこだわりや住まい方を実現したい」という個性に寄り添うこと。リフレムで言えば、現在挑戦している「防音室付賃貸住宅」もその一つです。一般的な賃貸住宅を作るよりも手間や検討事項は各段に増えますが、そうした潜在的なニーズや想いに愚直に応えていきたいからこそ、逃げずに手掛けています。勿論、手掛けてみて面白いということもありますが、、
現在はスタンダードな賃貸住宅と防音性能を備えた住宅を展開していますが、今後はさらに思考を深め、10タイプほどのユニークなコンセプト住宅を開発していきたいと考えています。100棟の箱を建てることよりも、時代に合わせた「多様で豊かな暮らしの選択肢」を自分たちの手で生み出していくこと。それが私たちの目指すビジョンです。

確かに、そういった懸念を持たれることもありますね。こだわりが強すぎて時間ばかりかけてしまうと、仕事が属人化し、結果として関係者全員の手間や時間を奪い、長時間労働へ繋がってしまいます。ですが、これもやり方一つだと考えています。
何でもかんでも手当たり次第にやるわけではありません。まずは事業として取り組むべきかをしっかり吟味・厳選した上で、必要となるスペックやタスク管理については、マニュアルや業務ルールを整備することで徹底的に効率化を図ります。もちろん、何でもかんでもルールで縛ることが目的ではありません。私たちが目指すアイデアや構想をカタチにするために、必要な部分をしっかりと仕組み化・効率化しているのです。
「質の良いものを、限られた時間と適切なコストの中で生み出す」。これは非常に難易度が高いことですが、だからこそ事業として最も面白く、私たちが挑戦すべきテーマです。そしてそれこそが、会社の存在意義なのだと考えています。

リフレムは、勢いや声の大きさで引っ張っていくような会社ではありません。大切にしているのは「凡事徹底」。当たり前のことを非凡なレベルでやり抜く、謙虚に学び続けることがができるプロフェッショナルが集まっている組織です。
社内には「もっと本質的な仕事がしたい」「既存のやり方ではなく、本当に価値のあるものを提供したい」という、静かですが途切れることのない強い熱量があります。従来の業界構造の中で少し窮屈さを感じてきた方や、アイデアや企画の段階から主体的にモノづくりに関わりたい方に、ぜひ仲間になっていただきたいですね。
挑戦を肯定する心理的安全性と、モノづくりに没頭できる健やかな環境を「仕組み」で守りながら、互いに高め合っていける場所であり続けたいと考えています。まずは気軽な気持ちで、一度お話ししに来ていただけたら嬉しいです。
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